スキー場リフト死亡事故について
大雪のニュースが続く今シーズンですが、1月30日に長野県
• 発生日時:2026年1月30日 午前9時15分頃、白馬つがいけマウンテンリゾート つが第2ペアリフト終点付近で、 オーストラリア国籍の女性がリフト降車時に宙づり状態となり、心肺停止で搬送される事故が発生しました。
現在、報道されている範囲では、事故のメカニズムは以下の通りです。
•女性が背負っていたバックパックの“未装着の腰ベルト”のバックルがリフト搬器に挟まった。
•そのまま降車後にバックパックごと引きずられ、宙づり状態に。
•一方で胸部ベルトは装着されていたため、リュックが体から外れなかった。
•係員が緊急停止ボタンを押してリフトを停止し、救助
•スキー場パトロール隊が救助し、救急隊に引き継ぎ、搬送時には心肺停止状態
•2月1日、搬送先の病院で死亡が確認
非常に残念な事故ですが、つが第2ペアリフトは、バックカントリーを楽しむ方にとってはよく知られたリフトです。
装備を背負ってリフトに乗る方も多かったと思います。また、家族連れや子どもの団体スキーなどでも引率者がバックパックを背負ってリフトに乗る光景は珍しくないように思います。
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事故から考える安全管理のポイント
事故は捜査中で原因がまだ十分に検証されていませんが、我々がこの事故から学べることは以下のような事だと思います。
1. バックパックの“ベルト類”は必ず処理する。今回の事故の最大の教訓です。
•腰ベルト・胸ベルト・ストラップ類は必ず締めるか、まとめておく
•ぶら下がった状態のベルトやバックルは、リフトのフレームや突起に“引っかかる”リスクが高い
•特に降車時はリフトの構造物が近くなるため危険度が跳ね上がる。バックパックを背負う場合は、「ベルトを締める」か「前に抱える」か「外して膝に乗せる」 のいずれかがリスクを下げることになります安全です。
※リフトの上からバッグを落としてしまうという新しいリスクが発生します。
2. リフト降車時は“立ち上がる前に”周囲の状況を確認する
降車地点は、「 雪面」「リフトのフレーム」「支柱周りの構造物」が近く、引っかかり事故が起きやすい場所です。
立ち上がる前に、荷物・ウェア・ストックの位置を一瞬で確認するクセをつけましょう。
3. リフト乗車中は“姿勢を安定させる”
姿勢が崩れると、荷物や衣類が予期せぬ方向に動き、引っかかりの原因になります。
•「背筋を立てる」「ストックは片手でまとめて持つ」「荷物は体の前か膝の上に置く」
※特に初心者や子どもは、荷物を背負ったまま乗るとバランスを崩しやすいため注意が必要です。
4. リフト係員の指示は必ず守る。挨拶、アイコンタクトが重要。
・係員は、「利用者の様子」「荷物の状態」「姿勢」「降車のタイミング」を常に見ています。
係員の指示には従いましょう。
※今回の事故では、検証中
5.子ども・初心者・外国人と一緒の場合は“事前説明”が必須
・今回の事故は外国人観光客でした。リフトのルールは国によって異なります。「バックパックの扱い」「セーフティバーの使い方」「降車のタイミング」「スキー板の向き」などを乗る前に簡単に説明するだけで事故率が下がると思われます。
6. 荷物は最小限にする
リフトは“人を運ぶ装置”であり、荷物の運搬には向いていません。
・「大きなバックパック」「外付けのボトル」「ぶら下がるアクセサリー」「アクションカメラのストラップなどは、引っかかりのリスクを増やします。
7. 不安がある場合は“係員に声をかける”
・「荷物が大きい」「初めてで不安」「子どもと一緒」こうした場合は、係員に声をかければ乗車補助をしてくれます。スキー場側も事故を防ぎたいので、笑顔でお願いしましょう。
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事故から導かれる本質的な教訓
現状わかっている範囲では、今回の事故は、「バックパックの未処理ベルトが搬器に挟まった」という非常にシンプルな原因のようです。しかしその背景には、「荷物の扱いに関する周知不足」「外国人利用者の増加」「リフト構造の複雑さ」「利用者の“慣れ”による油断」などが重なっています。
宙づりの時間がその程度だったのかなど、詳細は検証を、またなければなりませんが、「ちょっとした注意」で防げる事故だった可能性が高いという点が最も重い教訓です。
みなさんもリフト利用時には改めて注意してください。














