全国でクマとの遭遇、被害が相次いでいます【注意喚起】

各地でクマによる被害が相次いでいます。秋田県内は今年に入りクマに襲われるなどしてけがをした人は24日時点で57人。過去の被害を3倍近く上っているそうです。国が統計を取り始めて以降最も被害の多かった3年前を上回り、過去最多を更新しているようです。

本来クマは、とても臆病な動物で人を襲うようなことはないはずですが、登山道で出くわしてしまい、人身事故が起こるような事案も「人が脅かしたり、怖がらせたりしてクマがパニックを起こさせている」と言われています。

キャンプや登山などアウトドア活動を楽しむ私たちは、クマに限らずイノシシやサル、シカなど様々な野生動物に遭遇する可能性があります。彼らの住処である山に人間が入る以上、「お邪魔させてもらっている」という意識が必要だと思います。クマ鈴やラジオ、声を出したり、「これから(人間が)通りますよ」という合図を送りながら山を歩くと良いでしょう。もちろん頻繁に目撃遭遇例がある地域では、活動を控える必要もあると思います。

クマの目撃情報などについては都道府県で「クマの目撃情報」を公表しているようなのでご自分の出かけていくフィールド周辺の状況を確認しておきましょう。伊豆半島のように100年ぶりにクマが出たという場所もあるので、これまでいなかったから大丈夫という事はありません。

クマの出没が増えている理由として、昨年ドングリなどが豊作だったことにより全国的にクマの数が増えた。ことから反転し、今年は「猛暑によってクマが食べるドングリなどの実りが悪かったため、食料を求めた結果、人の住む場所にまで生活範囲を拡大している」可能性が高いとされます。人に慣れた(怖がらない)「アーバンベア」も市街地に出没しているようです。
〇クマに出会わないための対策としては、ハイキングや登山では、クマ鈴の携行やラジオなどで継続的に音を鳴らし、人がいることを知らせるのが効果的です。ラジオは電波が入らない場所があったり、クマ鈴は動いていないと音が鳴らないなどそれぞれ長所短所があるので組み合わせると効果的だと思います。
〇もしも出くわしてしまった場合、ケースバイケースになりますが、共通して言えるのは「急激な動きを見せない」「接近しない」の2点です。「逃げる」場合も、動き出しは静かに、そして目は逸らさずに。
☆子グマに出会ってしまったら要注意。子グマを驚かせる行為は絶対にNGです。近くに親がいる可能性が高く、子グマを守るために攻撃的になった親グマに襲われる可能性があります。
※トウガラシなどを噴射するクマ撃退スプレーなどもありますが、噴霧時間が8~10秒程度で風向きなどによっては自分にも被害がある可能性がありますから注意が必要です。
※近年、ヘッドフォンをして山歩きをしている方も見かけます。好きな音楽を聴きながら自然に親しむのもステキですが、周りの音が聞こえないことによってリスクが高まる可能性がある事も知っておきましょう。
東京都環境局「都内での目撃など
山梨県「ツキノワグマ出没に対する注意について
富山県「ツキノワグマ出没情報地図【クマっぷ】
秋田県「ツキノワグマ情報
出没が確認された各都道府県市区町村で情報がまとめられていますので、検索サイトなどを活用しご確認ください。