「雨による増水でキャンプ中の18人が流され13人が死亡」

「雨による増水でキャンプ中の18人が流され13人が死亡」
1999年8月13日、神奈川県玄倉川でキャンプ中の家族グループ18人が、中州に取り残され、降雨により増水した激流に全員が流され、こどもを含む13人が死亡した。

【事故の起こる原因】
①避難勧告に応じなかった
②上流の状況が予想できず、逃げ場を失った
③設備点検の不備、監視の目が届かない
④自然の猛威に対して無謀な行動
⑤無理な計画を推し進めた

【水難事故を防ぐために】
①安全な場所を選ぶ、その場の安全を確認
・禁止されている区域や危険な場所では活動しないようにしましょう。
・人の少ない場所や人の近寄らない場所も危険なことが多いので注意が必要です。
②川や海など水辺についてよく知る
・早瀬、深い淵、流れのぶつかり、滝、中州、ダムなど一つの川は複合的にできていて、海に流れるまでの間さまざまなことが起こっていることを知りましょう。
・川底と流れ、鉄砲水のメカニズム、水温の変化などについて知っておきましょう。
・突然襲ってくる高波には想像以上の威力があることを覚えておきましょう。
③天気の変化に注意、無理は禁物
・水難事故の原因の多くが悪天候、天気の急変によるものです。特に強風、大雨、高波、雷は時に予想もつかないことが起こることを肝に銘じ、天気の変化を敏感に
キャッチし、無理な計画行動は止めましょう。
・地元の人からの情報や警報に従うことが大切です。
④安全な服装と装備
・活動に適した安全な着衣、履き物、帽子、サングラス等を着用することで事故予防につながります。
・特に船に乗る時は必ずライフジャケットを着用しましょう。
(ライフジャケット着用者の生存率84%、 不着用者は24%)
⑤監視体制・バディシステムで
・子どもの活動には必ず大人が常時見守っていましょう。
・水泳時には子どもを2人組にして常にお互いを見守るバディシステムを取り入れて異変を早く察知できるようにしましょう。
⑥緊急時の連絡・通報
緊急事態発生時の連絡方法(どこへ、どうやって、どのように)を事前に確認しておきましょう。
  もし事故が起きたら
     118番(海上保安庁)海上の事故、事件
     119番(救急、消防)ケガ、急病
     110番(警察)事故事件

2010/04/11